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7は9を食べるか?

食べるか食べないかは関係ない。食べたかどうかが問題なのだ。

牧場物語にみるほのぼのライフの意味

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牧場物語』は、ほのぼの牧場ライフを楽しめるシミュレーションゲームである。
通称ぼくもの。今日はこれについて記事を書いてみよう*1
と思った。

サイトからして何だかほのぼの感を漂わせている。私が初めてこのゲームに触れたのはGB版(まだ白黒のやつ)からだが、かれこれルーンファクトリーを除く牧場物語シリーズだけで26作出されている。ちなみにルンファクはやったことがない。

ポケモン本編シリーズが20作なのでそこそこ多いことが分かる。そんな出てたのか、知らなかった。


さて、このぼくものシリーズだが、いくつかよく見るキーワードがある。

「自然や動物とのふれあい」
「自由な生活」
「ほのぼの牧場ライフ」

まさしく牧場物語のタイトルにふさわしいキーワードだ。あなたの好きなきままな牧場ライフをお楽しみくださいと言わんばかりに自由である。


しかしぼくものはそんなヌルいゲームではない。

いいか、ぼくものはそんなヌルいゲームではない。


ぼくものシリーズの主人公は鉄人

ぼくものシリーズにはだいたい「疲労値」が設定されている。なるほど現実でも体を動かせば疲れる。そんな何時間もましてや一日中牧場作業のような重労働を1人で行うのは骨が折れる作業である。「どうぐ」を使うとその度に疲労値が蓄積して(画面のゲージ上では減って)ゆき、疲労度がマックスになると倒れて病院送りになる。


なるほどここまでは理解できる。非常に現実的である。


しかしこの鉄人主人公、寝ると翌日完全復活する。疲労など翌日に持ち越さない。さらに言うとシリーズによっては6時起床(牧場の朝は早い)前、つまり5時59分にベッドに潜り込みさえすれば疲労は吹き飛ぶわ6時起床してバリバリ働くわ鉄人っぷりがすごい。「寝たという事実」があれば疲労などオールクリア。もう牧場生活ほっぽりだしてメソッド本を書いて印税で生活できるんじゃないのってレベルである。

また牧場ライフにおいて食事は重要であり、この食事も疲労度を回復する。しかもこの主人公、あれば食べる。ギャル曽根顔負けの食いっぷり。金さえあれは食って働き食って働く。健全すぎてケチのつけようがない。そういうひとに私はなりたい。

ぼくものシリーズの温泉がすごい

さて、ぼくものプレイヤーには言わずと知れたこの温泉*2。すごいってレベルじゃない。やばい。なんか時空の歪から何か漏れだしているんじゃないかってくらいやばい。

まず基本的に無料。
素晴らしい。温泉入りたい放題。ちなみに混浴はない。

次に疲労度が回復する。
これがやばい。お湯に浸かるだけで元気になる。もう食事とかいらない。3時間くらい使ったら全回復する。現実ならばのぼせるわふやけるわで仕事どころか生命の危機すら感じてもおかしくない。しかし主人公は鉄人である。鉄人主人公と回復効果のある温泉。神はなぜこの2つを生み出してしまったのか。寝ずに働くことが美しさなのだろうか。


さて以上のことから鉄人主人公に温泉が加わることで一日中働き続けることができることが分かる。

つまりゲーム内の1日が非常に長いのである。


長い1日をどうすごすか?

ぼくものはやりこもうと思えばとことんやりこめるゲームだ。
作物、鉱物、魚、虫の出荷物リストを埋めるだけでも相当時間が食われる。それに品質システムなど導入されたら完璧主義者はクソッタレ!*3と天に向かって叫ぶほかないのである。時間も刻々と経過し、夜になるまでに畑の水やり、家畜の世話、住民との会話・プレゼントを済ませ、その後鉱山や魚釣りに出かける。

鉱山や魚釣りなんかいつでもできる。しかし日中だけでは鉱山も釣りもまかない切れないのである。主人公が動けるのに寝るなんてもったいないと思わないか。じゃ、いつやるか?*4 プレイヤーの気力が続くかぎり主人公は動き続ける。ぼくもの主人公とはユンボルの形状気力合金*5なのか。
いくら1日が長いと言っても時間は限られている。そのため作業の効率化が必要なのだ。家畜を放牧する際は柵を作りできるだけ狭い場所に閉じ込めたりとか、そういう動物愛護団体に怒られそうなことをしないと他まで手がまわらないの*6である。


彼女が欲しいやつはぼくもの主人公に学べ

ぼくものシリーズと言えば恋愛要素を語らずにはいられない。シリーズ初期から恋愛要素はあったが、ここ最近のシリーズではそれが顕著だ。*7むしろキャラを見て買うか買わないか決める、1本でギャルゲーと乙女ゲーが楽しめるお買い得ソフトであるといっても過言ではない。

恋愛ゲーと違うのは、選択肢をミスしても最終的にゴールインできることである。そのためには毎日攻略対象に話しかけ、少しでも好きなアイテムを貢ぎ、恋愛イベントを狙ってせっせと街を移動するのだ。このマメさと貢ぎを複数人同時併行すれば誰かしら落ちるだろう。

忘れてはいけないのは恋愛イベントの時に他の攻略キャラがいなくなることである。二股三股がバレては元も子もないということを示唆しているのではないかと邪推してしまう。


結局ぼくものって何が楽しいの?

ここまで読んだぼくものプレイヤーならあるあるネタとして少しは楽しめるかもしれない。しかしなんでここまで読んだのかと聞きたくなる称賛に値すべき非ぼくものプレイヤーは一体このゲームの何が楽しいのかさっぱりであると思う。正直私もプレイしながら何やってんだろう…と我に返ることは稀によくある。

ぼくものの楽しさとは私が思うに、何の変化もない普段通りの日常を過ごしながら、季節の変化で育てる作物を選び、思い出したようにある祭りや恋愛のイベントを楽しみ、徐々に好感度をあげて会話が変化したときを喜ぶ。翌年には育てられる作物や家畜が増え、徐々に牧場が立派になってゆく。*8
何の変哲もない日常にたまにある祭りや、自分にできることが増えてゆく成長、そういった少しの変化が楽しいのだと思う。なんだか人生と少し似ているのではないだろうか。



なんか良い感じにまとまったのでこの辺りで切り上げるとする。
みんなもぼくものを楽しもうぜ!レッツエンジョイほのぼの牧場ライフ!


牧場物語 ようこそ!風のバザールへ

牧場物語 ようこそ!風のバザールへ



追記

ぼくものが好きな人はアトリエシリーズも好きなのではないだろうか。
初めてPSPアーカイブスのエリーのアトリエをプレイした時3日ほどほぼ寝ずに錬金しまくった思い出がある。

アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~ (通常版)

アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~ (通常版)


脚注内のリンクが反映されない(´・ω・`)なんでだろう
教えて頂きました。コメントありがとうございます(´;ω;`)

*1:最初の記事で花畑の例としてあげた牧場物語とはなんぞやと思った方がいるんじゃないかという淡い期待のもとで、だ

*2:温泉、行きたいですね…貸切五右衛門風呂とか…行きたいですね。

*3:シリーズのひとつ、風のバザールでは良い作物から種を作ることで品質アップを図るが、5つ星のうち1回の種づくりで0.5ずつくらいしか上がらず、1季節に上がる品質もたかが知れている。それがいくつもアイテムがあるのだから完璧を目指そうと思うほうが間違っていることに気付かされるのである。深い。

*4:今でしょ!

*5:重機人間ユンボル-Wikipedia

*6:一昨年ほどブラウザゲームでオンライン牧場物語がブームになったが、実際プレイしていた人は分かると思う。アルパカばかりの牧場。目標のためには見てくれなんか気にしない。完全に効率ゲーである。とにかくさつまいもを作れ

*7:女神と結婚できても人妻とは結婚できない。泣く泣く攻略を諦めねばならないキャラも存在する。ハーベストムーンの人妻キャラが攻略できないのはつらい

*8:つまり牧場物語が好きな人はどうぶつの森が好きだし、どうぶつの森が好きな人は牧場物語も好きだと思うのだ。牧場が自宅になり、恋愛要素の変わりに引越しさせまいとするようなものだ。