7は9を食べるか?

食べるか食べないかは関係ない。食べたかどうかが問題なのだ。

ブルボンのプレミアムシリーズが思った以上にプレミアムだった

ブルボンといえばルマンドをはじめ、シルベーヌ、アルフォート、チーズおかきと様々なロングセラー商品を排出している製菓会社である。

その中でも人気の高い「袋ビスケット」カテゴリの中からルマンドホワイトロリータのプレミアムバージョンが昨年10月に発売された。発売されてから久しいが先日ローソンのお試し引き換え券にあったのでついで気分で購入したらびっくりだ。もっと早く買えばよかった。思っていた以上にプレミアムだったのだ。


ルマンドプレミアム

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うすく焼きあげたクレープ生地にチョコレートを流し込みながら包みあげ、さらにチョコレートでコーティング。
クレープ生地のサクサク食感とチョコレートが織り成すプレミアムのおいしさ。

ルマンドといえば何層にも折りたたまれたクレープクッキーのサクサク感とクリームのまったり感が絶妙なハーモニーを奏でるブルボンのお菓子の中でも絶対の地位を有するクイーンである。普段のはかなげな薄紫と異なり高貴な紫のパッケージ。さながら少女が大人の色気を醸しだしたようなそんなアレ。ブルボン袋菓子シリーズのあのなんとなくおばあちゃんちにありそう感は感じられない。ほぼ同じ定価で内容量は3分の1以下。プレミアムだ。

ホワイトロリータプレミアム

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ホワイトチョコレートを練り込み、ひねりながら焼きあげた口溶けの良いクッキー生地をホワイトチョコレートでコーティング。クッキーのサクッとした軽い食感とミルク感豊かなホワイトチョコレートによるプレミアムな味わい。

パッケージ背景のレーシィかつ上品な模様がたまらない。ホワイトロリータが一番パッケージ可愛いとおもうんだ私。ルマンドが色気を醸す女性ならばホワイトロリータはいつまでも少女の可憐さを残す深窓の令嬢といったところだろうか。黒とオフホワイトのコントラストがいいよねたまらないよね。こちらも通常版とくらべ内容量は3分の1以下。ワオ、プレミアム。


実際に食べてみた

まずは大人びた色気を醸すこちらのルマンドからいただきます。

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うおお!

うおおお!


サ、サックサクやーーーー!!!!
パイの実もびっくりのサックサク具合やでェーーー!!!


普段のクレープクッキーが倍どころか三倍くらいに折りたたまれ、幾層にも重なる生地がテレビCMの如くパリパリサクサクと音をたてる。そして普段のココアクリームから濃厚なミルクチョコレートへ着替えたことで口の中で貴婦人がゆったりと腰掛けたような幸福感。いやそれだけには収まらない。幾層にも重ねられたフリルの中に潜む麗しきおみあしのように隠されたチョコレートがとろりととろける。サクサクとろり。たまらんセクシー。

なるほどプレミアム。理解した。これはプレミアムだ。



緊張しつつも次のホワイトロリータへ手を伸ばす。
貴婦人に翻弄され、つかの間の休息を得んために、いたいけな少女が庭で転がるようにはしゃぐ様を見るのである。まずは気分を落ち着けよう。話はそれからだ。

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な…なんやこれは…!

なんやこれは…!


ほろりほろりと口の中でとろけてゆくお前はいったいなんなんや…!!


クッキーのミルク感がアップし、従来品よりもしっとりした食感に。そのクッキーにベールのようにかけられたホワイトチョコがクッキーのミルク感を増幅させつつも邪魔しない。チョコレートの舌触りもなめらかで口の温度でスッ…ととろけるようだ。サクサク感がまだ感じられる従来品と比べると、こちらは濃厚でほろりとはかなげに崩れるゴシック調のドレスが似合うふわふわ金髪の13歳前後の美少女である。子供だと思っていた少女が見せるふとした大人の色気。クッキーのほろほろ具合がさながら無駄に格式張ったドレスを一枚一枚脱がせていくようでたまらんセクシー。

なるほどプレミアム。理解した。これがプレミアムだ。


プレミアムを謳うだけある実力

通常版の3分の1しかないのではない。1,2本で満足する濃厚さだからこそ4本も5本もあると思ってしまう。百貨店で買ってきたクッキーなの、とウェッジウッドの小皿に盛り付ければ騙されること必死。これが100円そこらなのだから驚きだ。

些か盛りに盛った表現を用いた*1が、感動を伝えるという点においてはあながち間違いではないように思う。しかしこのプレミアムが生まれたのも、普段の姿があってこそ。母性に隠された熟女の色気というものか。セール98円*2であの美味しさをは驚きだ。

ブルボン ルマンド 袋 14本 ×10 個

ブルボン ルマンド 袋 14本 ×10 個

ブルボン ホワイトロリータ16本×10袋/1箱セット [その他]

ブルボン ホワイトロリータ16本×10袋/1箱セット [その他]

数十年も日本人の舌と心を掴んで離さないブルボン。これからも私はきっとこの商品を買い続け、子供に買い与え、孫が遊びに来たらお茶菓子で出すのだろう。そんな素晴らしい製品を生み出したブルボンに乾杯である。*3

*1:お察しかもしれないが、筆者は擬人化が好きである

*2:これを見るとだいたいいつも2種類買ってしまうのだがいつもルマンド確定の後ホワイトロリータとバームロールとルーベラで悩む。非常に悩ましい。

*3:就職活動中にもちろん私はブルボンにエントリーしたのだが勤務地を見て断念した。瀬戸内民として育った私は雪が1cm以上積もるのが怖いので、日本海側に住むことはできれば避けたいのである。