CMで泣いた「かぐや姫の物語」見てきた

【ネタバレ有ります】

11月23日公開から未だ1日に3回も上映されているかぐや姫の物語
スタジオジブリの作品であり前評判もさながら私の周りでは結構後評判もよかった。
ちょっと気になっていたものの特に見る機会もなく、どーしよっかなーと思っていた最中、毎年恒例となりつつある正月にゆく母とのファーストデイ映画鑑賞でゼログラビティを見たかったものの地元の映画館がしょぼ規模が小さいためか字幕版が1枠しかなく、母の見たい永遠の0(既に拝見済み)と時間が被らなかったためまあいい機会だろうと「かぐや姫の物語」を見ました。2014年映画鑑賞第一作目。感慨深いですね。


さてここまでが前置き

CMで泣いた


モンスターズ・インクのCMにカールじいさんの空飛ぶ家のCMに映画の近日公開予告のうち1作はかならず号泣している(注:本編はまだ始まっていない)私ですが、このかぐや姫の物語でもCMで泣いてました。翁が「ひーめ!ひーめ!」って言いながらかぐや姫が歩くシーン。ここで泣かずして何処で泣く。娘が初めて歩いた時の感動といったら*1もう涙ちょちょぎれどころかぶわわですよぶわわ。

オラッこれがいいんだろッこうしたら感動するんだろッっていうお約束はもちろん最近はもう先読みして泣く先泣きをLvが上がって覚えたせいかおじいさんやおばあちゃんや赤ちゃんが生まれるやら動物が出てきたら泣けるようになりました。あとカップル見てもこの後の苦労や苦難を想像して泣けるようになりました。諸行無常です。

かぐや姫なんてストーリー知ってるからそんなの最後のおじいちゃんおばあちゃんとの別れのシーンで泣くに決まってるじゃないですか。ポケットティッシュ3つ*2用意して行きました。


竹取物語からどう変化したのか

大筋は竹取物語と同じです。かぐや姫が竹から出てきて、育って、お偉いさんに無理難題言って、月に帰る。まんまです。

それが映画化されるにおいて、何を表現するのか。
それがあの古典の行間である、読んだ者の想像であり、投影であり、空想であり、願望であったりするのだと思います。


正直言ってストーリーとしては退屈です。先の展開も知り尽くしたものだし、かぐや姫が竹から登場して翁と嫗が嬉しそうに世話するシーン(開始5分くらい)で既にティッシュを開け始めた程度ですが、竹取物語との差別化と言える幼馴染の男の子との出会いと再開も大筋にはほぼ影響を与えません。ハリウッドならこの幼馴染が月の使者からかぐや姫を守って二人仲良く南の島で暮らすのでしょうが、お前なんで出てきたんやと(特に月に帰る直前の再開のシーン)思わずにはいられないくらいの影響のなさです。強いていうならかぐや姫が「もっと強く抱きしめて!!」っていうシーンで飛んでる2人見ながら正直帰りたいという思いに耐えつつ彼氏欲しいと思っている私に謎の喪失感と虚無感を与えるという多大な影響を及ぼしたくらいです。正月が暖かくてよかったです。


しかしながら、あの冗長とも言える長さはかぐや姫の心の内を描くためには無くてはならない時間であったと思います。国語の問題で模範解答にあがっていそうな心の内ではあるのですが、同じ少女時代を歩んだ者として「なぜ女の子らしくしないといけないの?」「なぜあなたの言うとおりにしないといけないの?」という社会の抑圧に対する疑問が浮いては押さえつけられ次第に諦めて大人の言うイイコを演じつつもやっぱり耐え切れなくて逃げ出したくなるその気持ちにあああそうだよねええええぶわああああ(号泣)


アニメーションと音楽が素晴らしい


CMをご覧になった方はご存知だと思いますが、鳥獣戯画のような粗い筆の主線で一枚一枚が切り取った絵のような、美しい映像です。このような線でアニメーションを作るという事は想像しただけでも難しそうですが、それが動く動く。

CMに使用されているかぐや姫が桜の木の下でくるくるまわるシーン。人の腕の暖かさや一生懸命動かす脚、揺れる柳の葉、ふわりと舞う布、踏みしめる雪。ひとつひとつが温かくて、目の前に迫ってくる、惹きこまれてしまうようなアニメーション。失礼ではありますが、今思うとストーリーがとてつもなく良かったら、このアニメーションの素晴らしさには気づけなかったのではと思うくらい。

それにしっとり寄り添う音楽もまた、映像に惹きこまれてしまう一因であるのだと思います*3。篠笛のピィピィ鳴る音や何故かマッチする金管楽器、雅楽にわらべうた。正直何度も映画館を出ようと思っても出られなかったのは、この映画を「お話」としてではなく、「映像」として見ていたためではないかと思うのです。なんていうか、アニメーションそのもの、という感じ。



個人的号泣曲になってしまったやつ

特にこの曲が流れた時は鳥肌がたった。泣いてるのに更に泣けるんだなって改めて思った。この地球の事なんて関係ありませんわ、みたいな楽しげな曲。動画のコメントにもあった「あっ これは勝てないな」っていう絶望感の極端にあるお祭りの日のような非日常感。泣き叫び縋りつく翁と嫗とかぐや姫のことなんてしらんぷりのこの音楽がたまらなく好き。


いつか子供と一緒に見たい映画

映画館という特別感を持って見てしまったせいか終わってすぐはがっかり感が多かった映画なんですが、改めて感想を書いているとそうでもない、むしろ見て良かったなあと思いました。いつかこどもが生まれて、かぐや姫の絵本を読んだあとに一緒に見たい。そんな映画です。

オススメするかどうかは人によりけりなので、この記事を読んで興味が出たら見に行けばいいんじゃないかなあと思いました。まる。



個人的に印象に残った点

帝がかぐや姫に急に後ろから抱きつくシーンにさぶいぼ
・\( 'ω')/ウオオオオオアアアアアー!!!!!!!!!!!!

・捨丸(幼馴染)浮気すんな
かぐや姫のテンションの急降下がすごい
・嫗だいすき
・翁かわいい
・都にいる間の翁が果てしなくクソ
・ふよふよした付き人かわいい
・猫かわいい

*1:娘どころか結婚する相手がいません

*2:昨年見た永遠の0では2つでは足りなかったのです

*3:作曲また久石譲かよ、なにもんだよあいつ。魔法が使えたら無病息災にしてやりたい